スズメ 雀
Eurasian tree sparrow

ひとの生活のすぐ近くにいる鳥。日本を含む東アジアで「すずめ」と言えば、このスズメ。頭が小豆色で、頬(ほお)に黒くて丸い斑(はん)がある。全長(くちばしの先から尾羽の先まで)は14.5cm。ちゅんちゅんとよく鳴く。食べものは木の実や雑草。子育て時期はひなにエサを与えるために昆虫や幼虫もよく捕獲(ほかく)する。
子育てのための巣は、草木の枝やほかの鳥が落とした羽を使って作る。場所は家の屋根、電柱の腕金(うでがね)などが多い。巣は卵とひなのためのもので、大人の鳥が寝るのは街路樹や藪の中など。
ヨーロッパやアメリカ大陸では頬に模様がない「イエスズメ」が優勢(ゆうせい)。日本でよく見られるスズメはヨーロッパでは郊外(こうがい)に住み、アメリカでは中部ミズーリ州のセントルイス周辺にごくわずかに生息(せいそく)するのみ。イエスズメはオスメスで見た目が異なる。